怪我をする条件

怪我をする人、しない人

何かの競技(スポーツ)をしていて痛みや障害が発生することはよくあります。
そういう方にお会いした時、必ず確認するのは「練習やトレーニングをする際の段取り(準備)」についてです。

現在発生している「痛みや障害が防げたものか、偶然起きてしまったのか」
そこから考えるようにしています。

・テストや試験に準備せず挑んだらどうなるでしょう…
・仕事現場や商談の際に、段取りや打ち合わせせず行ってみたらどうでしょう…

一度や二度上手くいったとしても、毎回上手くいくでしょうか?
仮に上手くいったとして、それが最高の結果だったでしょうか?

競技(スポーツ)の世界でも同じようなことが言えます。
部活であれば、「今日の練習(トレーニング)が終わった瞬間から、次の練習が始まる前までに疲労した身体をどれだけ回復することが出来るか」

当たり前のようなことですが、出来ている選手は意外と少ない。
逆に「あの選手強いね」「あの選手伸びてるね」と見える選手はそれが出来ています。

同じ時間、同じ空間で練習(トレーニング)していて差が付いたり、怪我をする人、しない人が現れるのは「練習中よりも練習時間以外での過ごし方」かもしれません。

少し前にとある部活の指導者の方とお話しする機会がありました。

指:「最近ケガする選手が増えちゃって…でも練習時間は減らしてるんだけどね」
私:「練習時間に選手は何してますか?」
指:「ん-自主練する子もいるし、補強したり、勉強してる子も」
私:「それって練習時間減らしただけで、休めて無いかもですね」
指:「え?なんで」
私:「練習時間減った分、何して過ごすか言ってあげないと…」

学生なんて練習が無ければ遊んじゃうものです。
でも具体的にその空いた時間にやるべきことを示して、出来ているかチェックするようになれば勝手に習慣になっていきます。

今は圧倒的な練習量だけで勝てる時代では無くなりました。
いかに効率的に継続できるか、アベレージを維持して負荷を与え続けられるか。

そのためには、グランドやコートに立つ時までの「常にベストの状態」に戻せるかがカギ。
疲労がある状態で、何となくやる、怒られないようにやるでは「怪我をする人」になってしまうでしょう。